記念乗車券

新駅・新路線の開業・開通や、新型車両の導入、施設の改良などのほか、路線の廃止など事業者にとっての節目となる出来事や、新年など社会的に慶祝すべき事柄を記念して発行する乗車券類を記念乗車券という。同様の目的・理由で発行される「記念入場券」もある。

観光路線などでは「乗車の記念」「観光の記念」で発行されるものもある。また、定員制のイベント列車の「乗車の記念」というものもある。

多くの場合、普通乗車券として発行されるが、昭和50年代頃をピークに急行券・特急券等の料金券で発行された例が国鉄を中心に見られた。

戦前から昭和40年代前半頃までは1枚もので、初乗り運賃相当の乗車券として販売されるケースが多く見られたが、その後に複数枚をセットにして販売されるものが増え、高額化する傾向になった。

昭和50年頃からは、大きさや形状、デザインも個性的なものが出現し、紙以外の素材を用いたり、立体的な造形のものまで発売され、ピンバッジなどの記念グッズと組み合わせて販売されるものもある。

平成になると発売数が減少する一方、乗車カードの普及により記念カードの形で発行される事例が増えた。この後、ICカードの普及で関東では記念カードの発売件数が激減したが、記念Suicaで発行される例がある。

以上の様に発売件数は減少したものの、高額化の傾向は維持されており、近年は特に、硬券乗車券もしくは入場券を大量にセット化された商品が目立つ。